【医療事務】電子カルテ実技検定って受けたほうがいいの?


こんにちは、京都栄養医療専門学校です。

「医療機関」には、病院や診療所など色々な規模の機関がありますが、どこにでもあるのが「診察室」です。

最近の診察室には、デスクに大きな画面のパソコンがあって、患者さんが話すことや診療の内容を医師が入力しながら診察が進んでいくことが多くなってきました。施設によっては、こうした情報の入力を専門にしている、医師とは別の担当者が居たりしますよね。

 

電子カルテ実技検定について知ろう

従来、医師本人が手書きで書き込んでいた紙のカルテですが、この情報を電子的なシステムに置き換え、一括して編集・管理し、電子情報として記録するシステムやその記録そのもののことを「電子カルテ」といいます。

冒頭でも少し触れましたが、最近では、電子カルテの入力を専属の担当者がおこなう施設が増えてきていています。

この担当者を「医師事務作業補助者」といい、近年注目の医療系の事務職種になっています。

 

電子カルテを医師に代わって入力することが「医師事務作業補助者」の仕事のひとつではあるのですが、この業務において、今現在どのくらいの知識やスキルが身についているのかを測る検定があるのをご存知ですか?

この検定は「電子カルテ実技検定」といい、診療時における医師と患者のやり取りをシミュレーション化した問答形式問題を基に、電子カルテシステムを操作し、電子カルテを作成する技能を測る検定となっています。  

 

電子カルテ実技検定を受けるには、どんな勉強が必要?

電子カルテを入力するために必要なスキルって何なのでしょう。

ただコンピュータを使えれば、入力できればいいというわけではありません。

 

そもそもカルテとは、ドイツ語の「カード」を意味する「karte」が語源で、日本語では「診療録」と訳されます。

患者個別に作成される診療診記録や病歴記録のことで、記載内容については医師法という法律で規定されています。

それを電子化する場合、規定された記載事項がもれなく記録・参照できるものでなければカルテとして成立しないということです。

つまり、カルテとして “何をどのように記載しなければならないのか” という部分を知らなければならないということなのです。

またデータとして診療の記録を残すための決まりごともあります。さらには、カルテの入力はそのまま保険点数を算定するためのデータとして利用することになるので、いわゆる「レセプト業務」を意識・理解した入力ができているかどうかも問われます。

 

そして、検査等の指示・依頼(オーダエントリーシステム)との連携も考えておく必要があります。

このように、電子カルテを操作するためには多くのことを学んでおく必要があることから、電子カルテ実技検定を受けるためには、単なるコンピュータ操作だけでなく、医師の指示や診療内容を正しく理解し、適正に電子カルテとしての体裁を整えることを理解していなければなりません。

カルテが他のシステムや部門とどのように連動・連携しているのかを理解し、活用できるようにしておくことも必要とされるのです。  

 

 

電子カルテ実技検定のニーズが高まる理由

電子カルテの導入は、医療のIT化推進政策によって進められています。国が電子カルテの普及を推し進め始めたのは2001年でした。その当時の電子カルテ普及率はとても低いものだったようです。

しかしその後、400床(入院用のベッド数が400台)以上規模の病院でみると、2008年では38.8%、3年後の2011年は57.3%、6年後の2014年は77.5%と、普及率は徐々に上がってきています。

 

電子カルテを導入する施設が増えているということは、そのシステムを扱う人材へのニーズも高まっているのは当然のことですよね。

医療機関で仕事をしたいと思っている人にとって、電子カルテシステムを正しく理解し適正に活用できるということは、その高いニーズに自信を持って応えることができるということではないでしょうか。

それを客観的に証明できるのが「電子カルテ実技検定」だと思うのです。

 

わたしは近い将来、医療機関で自分のスキルを存分に発揮したいと思っています。

「電子カルテ実技検定」合格に向けてしっかりと勉強し、わたしの強みのひとつにしたいと考えています。

 

>>医療事務・医療秘書科について