【安定した仕事】公務員として管理栄養士を目指すには?


京都栄養医療専門学校

 

これから将来を考える人の中には、民間企業に就職するのか、公務員を目指すのか悩んでいる方もいるでしょう。
実は、栄養士や管理栄養士にも「公務員としての道」がある、ということをご存知ですか? 今回は公務員として働く管理栄養士についてお伝えしたいと思います 

管理栄養士として公務員になれるの?

管理栄養士として活躍できる場はたくさんありますが、実はその中には、「公務員として働く」という働き方もあります。
今回は、その職種について詳しく見ていきましょう。

 

 

どんな職種があるの?民間企業との違いは?

公務員の管理栄養士としてのお仕事をご説明する前に、そもそも公務員とは何なのか、民間企業との違いから理解しておきましょうほっとした顔

 

公務員とは、国や地方自治体、国家機関などの「公務に従事する人」のこと、またはその身分のことを指します。
国際機関の職員である国際公務員、中央政府に属する公務員である国家公務員、地方政府に属する公務員である地方公務員とに分けられ、 その活動資金は国民が納めている税金で賄われているという特徴があります。 ここには「営利」という考えはありません。

 

一方の民間企業は、公的機関に属さずに経営を行う企業を指し、営利を目的として経済活動を行う組織体とされています。
公務員の活動資金が国民の税金であるのに対して、民間企業は、顧客からの報酬(利益)や金融機関からの融資や株式などが主体となっています。
公務員と民間企業の大きな特徴の違いとしては、安定性です。
公務員は民間企業とは違い、基本的には「倒産」という心配はありません。
つまり、安定した生活が保障されているのです。 また、公務員は福利厚生も充実しているというメリットがあります。

 

では、公務員の管理栄養士について見てみましょう。
同じ公務員の管理栄養士であっても、国家公務員か地方公務員かによって、職場や転勤の有無などにも違いがあります。
公務員の管理栄養士の代表的な職場としては、保健所・保健センター・学校・病院・給食センター・老人保健施設などがあり、「公的」な施設全般と考えて良いでしょう。

 

働く施設によって、仕事内容は変わりますし、業務内容も多岐に渡っています。
また、少数ではありますが国家公務員の管理栄養士として、国立病院や自衛隊駐屯地で働くケースもあります。 「国立病院で働く栄養士」は、イコール「公務員栄養士」といえるのです。

栄養士でもなれる?

管理栄養士だけでなく、栄養士でも公務員として働くことができるのかというと、答えはYESです。
公務員の栄養士になるには、栄養士の資格を取得していることはもちろんですが、公務員ですので、公務員試験に合格する必要があります。


公務員の栄養士の職場として公立学校の給食室を例に挙げて見てみましょう。
学校で働く栄養士は、「学校栄養士」または「学校栄養職員」と呼ばれ、職員として、食育のサポートや、給食の管理全般の業務に携わります。

基本的には、給食の献立作成が主な仕事であり、生徒たちの年齢に合わせた栄養バランスを考えながら行います。
また、食材の発注や、調理員への指導、衛生管理なども大切な業務となっています(ただし、栄養教諭の資格を取得し、「教諭」として働く場合はこれ以外にも「教諭」としての仕事があります)。 公務員として栄養士が活躍できる場は、他にも管理栄養士と同じように保育施設や、保健所、保健センター、公立病院などがあります。

 

では、栄養士と管理栄養士は、仕事の内容は全く同じなのでしょうか。
この2つの違いをみていきましょう。
まず、栄養士は、都道府県の知事が認定する国家資格で、専門学校や短期大学などの栄養士養成施設で2年間履修し、卒業と同時に、資格を取得することができます。

一方の管理栄養士とは、厚生労働大臣が認定する国家資格で、国家試験を受験する必要があります。受験資格として、栄養士として実務経験を積むか、もしくは管理栄養士養成施設で4年間履修することが定められています。

また、栄養士法によると、 栄養士とは栄養の指導に従事することを業とする者」、 管理栄養士は 「傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導、個人の身体の状況、栄養状態等に応じた高度の専門的知識及び技術を要する健康の保持増進のための栄養の指導並びに特定多数人に対して 継続的に食事を供給する施設における利用者の身体の状況、栄養状態、利用の状況等に応じた特別の配慮を必要とする給食管理 及びこれらの施設に対する栄養改善上必要な指導等を行うことを業とする者」 と定められています。

同じ栄養士でも、管理栄養士は、より専門的な業務に携わることができると、法律上では違いがあります。
ですので、公務員の栄養士が採用募集されるとき、より高度な専門知識を身につけている管理栄養士のほうが必要とされる場合が多いようです。

 

公務員の栄養士または管理栄養士は、比較的狭き門となりますので、より高度な専門知識を持つであろう管理栄養士の方が、就職は有利になるのかもしれません。

管理栄養士と栄養士の違い 京都栄養医療専門学校

公務員の管理栄養士の仕事内容とは?

では、公務員の管理栄養士のお仕事の実際を、見ていきましょう。

 

公立病院で働く

公務員の管理栄養士の勤務先として代表的なものに、公立病院があります。
病院栄養士とも呼ばれますが、その仕事内容は入院患者への毎日の食事の提供や、栄養管理計画書の作成や栄養指導などがあります。
病院の食事は、空腹を満たすための単なる食事ではなく、治療の一部として重要な役割を担っています。

 

その献立作成には、患者さんひとりひとりの病状や体調など十分に考慮した上で、栄養バランスなどを管理する能力が求められ、 また、患者さんの状態によって、食事形態に工夫も必要です。

 

このように、病院栄養士として患者さんの健康管理や、適切な献立作成をするためには、医師や看護師、その他の専門職と連携が必要不可欠です。
また、栄養面から治療をサポートしていく立場として、時には医師など専門スタッフに助言することもあるでしょう。
そのため、病院栄養士は栄養の知識だけでなく、医学的な知識も求められていますメモ

 

行政栄養士として働く

公務員の管理栄養士として働く場所には、保健所や保健センターなどの行政機関がありますが、 そのような管理栄養士は「行政栄養士」と呼ばれ、自治体職員として市民の健康に貢献するのが主な仕事です。


募集を行う地方自治体にもよりますが、行政栄養士になるには管理栄養士の資格が必要なことが多いようです。
保健所は、都道府県や市区町村などに設置されている機関で、 行政栄養士は、集団検診での栄養指導や予防接種、給食センターなどの衛生管理、 地域の方への栄養改善の指導など、専門的な保健サービスを提供しています。

 

そのほかに、事務的な業務では栄養士免許の申請受付の手続き業務、飲食店営業許可の申請受付の手続き事務もあります。 保健センターは、地域の方のために、より身近な健康づくりを目指すための機関ですぴかぴか (新しい)

ここに勤務する行政栄養士の主な仕事は、母子や高齢者の健康診断、健康相談、訪問指導などがあります。
分かりやすくいえば、健康診断などによって栄養指導が必要であると判断された場合、行政栄養士が個別に指導を行うという流れです。 その他には高齢者や要介護者のいる家庭を訪問し、食事面の指導を行うことで健康維持をサポートする業務や、 赤ちゃんのいる母親を対象として離乳食教室を開催したり、一般の方を対象とした講習会や講演を行うこともあります。

 

このように、保健センターの行政栄養士は、地域の方により身近な存在として、健康をサポートする重要な役割を果たしているのです。
平成27年に、すべての市町村に行政栄養士の配置を推進する方針が出されたことにより、行政栄養士の需要はますます高まりつつあると言えるでしょう。

公務員の管理栄養士になるには?

では、実際に公務員の管理栄養士として働くためには何が必要なのかを、見ていきましょう。

 

まずは資格をとろう

公務員の栄養士になるには、まずは、栄養士または管理栄養士の資格を取得することが必要です。
両者の資格取得については、

①専門学校などの栄養士養成施設に2年通って栄養士となり、実務経験を積みながら管理栄養士を目指す
②管理栄養士養成施設に4年通い国家試験を受ける

の二通りの道があります。

栄養士として働くということは、栄養を通して人々の健康を維持・増進させるための重要な役割を担うということです。
京都栄養専門学校のような、栄養士・管理栄養士養成施設では、栄養士として求められる、さまざまな高い専門知識を身につけることができます。
>>京都栄養医療専門学校「栄養士科」
>>京都栄養医療専門学校「管理栄養士科」

 

学校では栄養学を学ぶのはもちろんですが、このような栄養に関する知識を活用するために、食品学という食品の知識も併せて学ぶのが一般的です。
その他には、食品衛生学公衆衛生学公衆栄養学など、安全な食と健康に関する知識を幅広く学ぶことで、栄養士として働くために必要とされる能力を養っていきます。
また、人体の中でどのようにして栄養が消化吸収されるのか、その仕組みや構造についても学びます。 日々の食事どのように身体に影響を与えるのか、しっかりと理解しておくことが必要なのです。

公務員栄養士には、事務的な業務が中心となる職場もありますが、学校給食や病院、老人保健施設などのように、実際に調理に関わる業務を行うこともありますので、 調理に関する知識や技能をしっかりと身につけておく必要があり、学校では、給食や病院食などに関する実習を行うことで、専門的な調理技術を養っていきます。

栄養士や管理栄養士になるためには、このように求められる知識や技術は非常に幅広く、学ぶこともたくさんありますが、 専門学校のような養成施設で基礎から段階的に学ぶことで、着実に栄養士や管理栄養士へと近づくことができると言えるでしょう。

 

 

難易度は高め、十分な試験対策を!

専門学校などに通うことで、栄養士や管理栄養士の資格を取得できたとしても、公務員の採用試験に合格しなければ、公務員栄養士として働くことはできません。

とはいえ、公務員としての栄養士は非常に人気の高い職種であり就職するための難易度はかなり高いようですので、 公務員栄養士を目指すのであれば、しっかりとした試験対策を早めに始めたほうが良いでしょう。
各自治体によって採用方法が異なりますが、採用数自体はあまり多くないうえに、栄養士という職種柄、採用枠は少ないのが現状です。採用がある場合は、欠員補充の場合が多いようですので採用情報のこまめなチェックが必要でしょう。

 

また、公務員の病院栄養士はさらに倍率が高い傾向にありますが、国家公務員としての国立病院や厚生労働省などの採用募集に関しては、受験資格として年齢制限や管理栄養士資格の有無に加えて、実務経験の年数も問われますので、注意が必要です。

 

ところで、公務員栄養士は倍率が高いため、何年もかかってようやく仕事に就けるということもあります。その際に注意したいのが「年齢制限」というしばりです。自治体によって上限の年齢は異なりますが、30歳前後がほとんどのようですので、確認しておきましょう。

 

いかがでしょうか。 栄養士や管理栄養士として就職するにあたり、公務員として働くのか民間企業で働くのか、実は色々な選択肢があるのですぴかぴか (新しい)

 

 

自分のなりたい将来の姿や、自分のやりたいことは何なのかをしっかりと考えたうえで、進むべき道を決めることができたらいいですねほっとした顔

 

 

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