日本や世界の食文化を学びたい!



「食文化」この言葉の正しい意味をご存知でしょうか。
日本語には「食事」「食材」「食生活」など、たくさんの「食」が付いた言葉がありますが、では「食文化とは何か」と聞かれると、すんなりと答えられる人は、少ないのではないでしょうか。
今回は、日本の食文化と、栄養士の養成課程で学ぶ「食文化」について、お伝えしたいと思います。

日本の食文化、知っていますか?

京都栄養医療専門学校の栄養士科では、さまざまな分野で活躍できる栄養士を育てるために、たくさんのカリキュラムが設定されています。
その中のひとつに、「食文化」について学ぶ授業があります。
「食文化」とは言葉のとおり「食」にまつわる「文化」のことを意味しています。

世界には、たくさんの国があり、それぞれに文化がありますよね。
国によって、食材や調理法、食事のマナーも千差万別、それぞれの国に、それぞれの「食文化」が存在しているのです。

では、私たちの国、日本について考えてみましょう。
日本には、古来からの素晴らしい食文化があります。
食文化には、その国の風土や気候が関係しているとされますが、日本の場合、四季と深く関係があります。
日本では古くから、季節それぞれの「旬」の食材を生かした方法で調理し、季節ごとの食を楽しんできました。

皆さんは、割烹や料亭などに行かれたことはありますか?
こういうところで頂く日本料理は、繊細な味はもちろん、見た目も美しい、芸術の域に達しているものもあります。
一方、家庭料理における日本の食文化はどうでしょうか。
昔の日本の家庭料理は、主食のお米を中心に、お味噌汁などの汁物、主菜と副菜といった、栄養バランスの取れた食事が特徴です。
一汁三菜といいますよね。

しかし、現代では、生活スタイルなどの変化によって、このような食文化も変わりつつあります。
わたしは、和食を作るのも食べるのも大好きです。
日本にはこのような素晴らしい文化があるのですから、わたしたち若者も、日本の食文化についてもっと知って、次世代に伝えていけたらいいですね。

 

日本の食文化が世界遺産に!

ところで皆さんは、日本の食文化が世界遺産になっていることをご存知ですか?
日本食は、「和食」とも言いますが、この「和食」が、世界遺産の無形文化財に指定されているのです。
「和食を世界遺産へ」という動きは2011年から始まり、2012年3月にユネスコへ申請、2013年12月に登録が決定しました。

無形文化財とは、芸能や伝統工芸技術など「形のない文化」であり、その土地の歴史や生活風習などと密接に関わっているもののことです。つまり日本の食文化は、世界が認めたその存在を尊重し、保護してく必要性があるものということなのです。
「和食:伝統的な日本人の食文化」として世界遺産として認められたのは、次の4つの事柄です。

(1)多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
(2)健康的な食生活を支える栄養バランス
(3)自然の美しさや季節の移ろいの表現
(4)正月などの年中行事との密接な関わり

少し、解説しますね。
日本の風土が生み出した四季が、全国で多彩な食材を育てます。
これらの持ち味を損なわないよう、日本ならではの道具や調理法で調理します。
日本独特の「うま味」を活かし、動物性の油よりも野菜を多く使います。
これが「長寿」「肥満予防」に活かされていたのです。

また、自然の美しさを表現したり、季節の行事にちなんだ食事をたくさんの人と楽しむことで、家族や地域のつながりを密にしてきたといわれています。
こうした、日本独特の食文化が、「和食」として、世界遺産となっているのです。

 

食文化について、授業で学べること

食文化について簡単に説明しましたが、京都栄養医療専門学校 栄養士科の中では、日本の食文化や、食生活の歴史的な変化などを学びます。
さらに、日本各地の郷土料理についても学ぶのですが、京都栄養医療専門学校は全国各地から学生が集まっています。
それぞれ学生たちの地元の郷土料理について調べたのですが、地域によって色んな料理があることを知り、とても興味深かったです。

日本の食文化で特徴があるものといえば、お正月や節句など、季節ごとの特別な食事ですよね。
お正月に食べるおせち料理には、健康や金運など、一つひとつの料理に願いが込められているのだそうですよ。

 

また、このカリキュラムの中で京都の伝統的な食文化を学ぶことができるのも、立地が京都ならではの授業だと思います。
さらに授業では、日本以外の国、東洋や西洋の料理、食文化についても学びます。
世界各国の食生活はそれぞれの文化、特にヨーロッパでは宗教に深い関わりがある、ということを知りました。

わたしは食に関わる仕事をしたいと思っていますが、そのためには日本のことだけを知るだけではダメなんだと、この授業を通して感じました。
日本以外のことも知り、その知識を生かすことで、さまざまな状況にも対応できる食のスペシャリストになれると思うのです。

 

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