こんにちは。京都栄養医療専門学校に通っている在校生です。
栄養士科では、○○衛生学、○○栄養学など、食品や栄養に関するさまざまな分野の科目を履修しています。
その○○も「食品」「公衆」「臨床」だったり、科目名はすごく似ているのですが、もちろん、それぞれ内容は異なりますし、すべて栄養士になるために必要な学問なのです。
今回はその中でも、公衆栄養学という科目をご紹介したいと思います
公衆栄養学という科目を初めて知ったとき、どのようなことを学ぶのだろう、と思った記憶があります。
皆さんも、公衆栄養学と聞いても、パッとイメージできないのではないでしょうか?
以前、似たような科目で、公衆衛生学についてご紹介しましたが、「公衆」は、「社会一般の人々」を意味していて、公衆衛生学とは、私たち人間の健康を維持・増進し、さまざまな病気を予防するために必要な基礎知識を学ぶ学問、ということでした
>>公衆衛生学とは何を学ぶ学問なのか
もうひとつ、似たような科目に臨床栄養学もありましたね。
こちらは、臨床というだけに病気に関わる分野で、さまざまな病気の原因や進行に、栄養学がどのように関わっているのかについて学び、栄養学を通して、病気の治療にも関わっていく、そのような学問です。
>>臨床栄養学で何を学ぶのか
では、公衆栄養学はどんな学問なのかというと、簡単にいえば「栄養学を通して公衆に関わるような学問」です。
具体的には、地域の人々の健康を維持・増進し、病気の予防に関する問題や課題を分析・把握し、栄養学を通して解決することを目指す学問です。
さらに、国民の栄養に対する意識を高めることで、国民の健康を守ることを目指しています。
同じ○○栄養学でも、臨床栄養学は、病気や健康に問題がある方が対象であるのに対し、公衆栄養学は主に地域社会の健康な方が対象である、と考えると分かりやすいと思います。
公衆栄養学で学ぶことは、主に、国民の健康と栄養の現状や、食糧問題、人口問題、行政の栄養施策などで、内容的に難しく感じるかもしれません。ですが、授業を受けるにつれて、自分にとってもすごく身近なことなんだなと思えるようになりました。
各地域の人口構造や、食糧政策から、国民健康・栄養調査、地域社会における生活習慣病など、その内容は幅広く、学ぶことはすごく多いです。
その中でも、栄養士の役割として関わりが大きいものに、公衆栄養マネジメントに関する分野があります。
例えば、地域の人たちが健康で元気に暮らすことができるためには、どうしたらよいのか計画を立て、実施し、結果を評価し、さらに改善策を立てる、という進め方について学んでいます。
幅広い分野で学んだことが基礎となり、地域というコミュニティの中で、人々の健康のための力になれるんだな、と感じています。
次に、公衆栄養学という学問を、栄養士としてどのような場面で生かすことができるのか見てみましょう。
栄養士として働くことができる場所は病院・学校などさまざまですが、前述の「公衆栄養マネジメント」を担う役割として、行政栄養士、という職種があるのをご存知でしょうか。
みなさんも小さい頃(覚えてはいないと思いますが)、地域の乳幼児健診で行われる栄養相談などでお世話になっていると思います。 行政栄養士とは、都道府県や市町村などの自治体保健所や市町村保健センターなどに勤務し、地域の健康政策を企画したり、地域住民の健康づくりのための調査やイベントを実施する仕事です。
行政栄養士は、赤ちゃんからお年寄りまで、あらゆる年代の健康や栄養に関わる大事な役割を担っており、年代や特性ごとの栄養に関する知識が求められます。
栄養士として働く中で、公衆栄養に最も関わりの深い職種だといえるでしょう。
わたしは、患者さんの健康に貢献できるような栄養士を目指しているのですが、公衆栄養学を学んで、行政栄養士という職業にも興味を持つようになりました。
患者さんだけでなく、地域の人たちの健康維持にも貢献できる栄養士にもなれるよう、公衆栄養学の知識をもっと深めていきたいと思います。
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