【授業紹介】ライフステージ栄養学実習☆~スポーツ栄養~
2020年11月4日
みなさん、こんにちは!
今日は、栄養士科の「ライフステージ栄養学実習」をご紹介します!
今回は、『スポーツ』について学び、アスリート食を作成しました!
いきなりですがみなさんは、
アスリートはなぜたくさん食べないといけないのか
知っていますか?

答えは、
『アスリートは一般の方と比べて、消費エネルギー量がとても多いから!』
アスリートは、体脂肪量が少なく、除脂肪量が多いため、
安静時でもエネルギーをたくさん消費します。
さらにハードな運動もこなすので、エネルギーの消費が莫大!!
エネルギーを消費してばかりだと痩せてしまうことも

また、パフォーマンスを最大限に活かすためには、たくさん食べる必要があるんです。
そうはいっても、
体重や体格、球技別や運動量によって1日に必要なエネルギー量は異なるため、
選手によって献立を考えるのが栄養士のお仕事です

授業でも、イメージができるように対象者を決めています。
今回の対象者とメニューはこちら
<対象者>
・母親(30~49歳)
・野球部の男子高校生(15~17歳)
メニューは、母親の常食から展開します。
<常食(母親のメニュー)>
・ごはん
・豚テキ
・付け合わせのキャベツ、トマト
・小松菜の胡麻和え
・豆腐の味噌汁
・フルーツヨーグルト
エネルギー726kcal
たんぱく質29.2g
⇓
<アスリート食(男子高校生のメニュー)>
・ごはん(+150g)
・豚テキ(豚+40g)
・付け合わせのキャベツ、トマト(キャベツ+10g)
・小松菜の胡麻和え(小松菜+20g)
・豆腐の味噌汁
・フルーツヨーグルト
+
・筑前煮
エネルギー1227kcal
たんぱく質51.7g
アスリートの食事の基本は、
主食・主菜・副菜・牛乳(乳製品)・果物
を揃えることがすすめられています。
このメニューでも、全て揃っていますね!

調理は、間隔をあけて行っています。

2年生にもなると、包丁さばきもスムーズです!


衛生面を考慮して、食材ごとにまな板も変えています。
お肉は、小さく縮まないようにと、火の通りをよくするために切り込みをいれます。

焼くと、いい匂いが

母親と息子(アスリート食)一緒につくれるので、手間が省けます!

筑前煮は具沢山!
「先生!鶏肉がこびりつきました!」という生徒の声に
『野菜から先に炒めるとこびりつきにくいですよ!』とすぐアドバイスをくれる先生

いつも周囲を見て声をかけてくれます

そして、できあがった写真がこちら!

ご飯のボリュームが一番ちがいますね!
アスリートは、たんぱく質を多く摂ることが大事だというイメージがついていますが、糖質も大事です。
それは、『たんぱく質をより効果的に体内に取り込むため!
』

糖質を摂取するとインスリンが分泌され、糖質を体内に取り込もうとする働きが起こりますが、
そのときにたんぱく質も一緒に取り込もうとしてくれるため、より効果的にたんぱく質が吸収されるのです。
また、糖質とたんぱく質を一緒に摂ると、糖質がエネルギーとして優先的に利用され、
たんぱく質の分解を抑制することができます。
食べるタイミングは、朝・昼・夜に加えて、
練習前後の捕食時にも。
練習前(1時間~2時間前)
糖質中心

⇒練習に必要なエネルギーの補給
練習直後
糖質
+たんぱく質




⇒練習後のリカバリー
そうはいっても、糖質、たんぱく質だけだと栄養が偏ってしまうので序盤にも述べた
アスリートの食事の基本
主食・主菜・副菜・牛乳(乳製品)・果物が大事ですね!
一般の方とは違うアスリートの食事ですが、
京都栄養には、公認スポーツ栄養士の先生もいるので、
コース選択で「スポーツ栄養士コース」を選択すると、
通常の授業よりも詳しく学ぶことができます!
気になる方はぜひチェックしてください!

オープンキャンパスでは、調理実習の体験や
スポーツ栄養士の体験授業もできるよ

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