こんにちは。
京都栄養医療専門学校です。
今回は、病院で提供される病院食について詳しく見ていきたいと思います。
病院で提供する食事のことを病院食と呼びますが、病院食と一言でいっても、提供する患者さんの疾患や栄養状況はさまざまです。
そのため、医師の指示に基づいて患者さんそれぞれに対応した病院食を提供する必要があり、その種類が分けられています。
病院食には、食事療法といわれる治療の一貫を担うという意味もあります。
大きく「一般食」と「特別治療食」に分けられます。
まずは「一般食」について見ていきましょう。
一般食とは、特別な栄養成分の制限や、強化の必要のない患者さんに提供する食事で、さらに次のように分けられます。
特殊な食事療法を必要としていない患者さんへの食事です。
とはいえ、入院中は患者さんの活動量も少なくなるためエネルギー消費量も減ります。
日常生活を送る人たちと同じような食事内容では、エネルギー過多で体重増加へ繋がってしまいます。
ベッドに横になって過ごすことが多いなど、患者さんの状態や年齢なども考慮しながら、標準的な摂取エネルギーを考慮した病院食を提供することが必要です。
主食や副食まで病状に応じて柔らかく調理されたもので、消化や吸収を良くするために、消化器官の負担を少なくした食事のことです。
消化吸収力が弱まっている場合など、患者さんの病態の経過に応じて、全がゆ・七分がゆ・五分がゆ・三分がゆなど、硬さを調整する必要があります。
重湯やスープなどで固形物が無い食事のことです。
軟食と同じように、消化吸収力が著しく弱まっている場合に提供されます。
また、脳卒中や脳性麻痺などの病気が原因で飲み込む力が低下していたり、高齢者など「かみ砕く力や消化吸収力が十分でない」という場合にも、提供されます
特別治療食とは、病気に応じた食事療法を必要とする食事のことで、医師の指示に基づき提供されます。
病気に応じてエネルギーコントロール、たんぱく質コントロール、脂質コントロールなどの食種が区分されています。
病院ではさまざまな疾患を持つ患者さんが入院しているため、それぞれ患者さんの疾病や状態に合わせて、糖尿病の方にはエネルギーを制限した糖尿病食が、腎臓病の方にはたんぱく質・カリウム・食塩などを制限した腎臓病食などが提供されます。
その他にも肝臓食・胃潰瘍食・すい臓食・胃潰瘍食など、それぞれの疾患に対応した種類の特別治療食があります。
このように、さまざまな種類の病院食を考えるのは栄養士や管理栄養士の仕事であり、食事の面から病気の治療に大きく関わるという非常に大きな役割を担っています。
そのためには、臨床と栄養学に関わる知識をしっかりと身につけることが不可欠なのです。
京都栄養医療専門学校の栄養士科では、臨床栄養学実習という授業があります。
この授業では、患者さんに提供できるような病院食のメニュー提案、調理まで全てを学生だけで行うこともします。
入院中は病気で思うように動けなかったり、治療が辛かったり、決して楽しいと言えるものではないでしょう。
そのような中で、患者さんにとっての癒しとなれるのが、看護師さんとの会話であったり、朝昼晩3回の食事ではないかと思うのです。
病院食は、治療を行う上でその効果を高めるための大切な役割があり、完食していただくことがとても重要です。
どんなにエネルギーや栄養面を配慮して作られた食事であっても、患者さんにとって美味しいと思えるものでなければいけません。
患者さんの食欲をあげるためには、見た目にも工夫が必要です。
食材の切り方や、盛り付け方にも配慮します。 また旬の食材を使った献立を提供することで、季節を感じてもらうことができます
さらに、ダシを上手に使って食材の旨味を引き出し、塩分が控えめでも満足感を持ってもらえるような味付けを心がけるのも大切なポイントです。
栄養士や管理栄養士は、栄養を管理するだけでなく、食べる人の環境や気持ちに配慮して献立を作成できる能力も求められているのです
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