学校栄養士(学校栄養職員)って何?栄養教諭との違いは?


京都栄養医療専門学校 学校給食

多くの方が、小学生や中学生の頃、学校で給食を食べた経験があると思いますが、その給食の運営には栄養士が欠かせない存在であることをご存知でしょうか。

今回は、学校で働く栄養士についてお伝えします

学校栄養士(学校栄養職員)ってどんなお仕事?

栄養士の中には、学校などの教育施設で働く「学校栄養士」がいます。実際にどのような仕事をしているのでしょうか。

 

学校で働く栄養士のことを学校栄養士と言いますが、学校栄養士には「学校栄養職員」「栄養教諭」の2種類の職種が存在します。
今回は「学校栄養職員」についてご紹介します。

 

学校栄養職員の職務内容

●学校給食に関する基本計画策定への参画
●栄養管理(献立の作成)
●学校給食の調理、配食等に関する指導・助言
●衛生管理
●検食の実施と保存食の管理
●学校給食用物資の管理
(平成16年文部科学省中央教育審議会答申「食に関する指導体制の整備について」より一部抜粋・改変)

 

学校栄養職員にとって重要な業務となるのは、やはり給食の献立作成です。
献立を作成するときのポイントとして、予算や食材があげられます。
限られた予算の中で、育ち盛りの子どもたちに必要な栄養素とバランスを考えて、1カ月ごとの献立を作成しなければなりません。
また、節分やひな祭りなど季節の行事に合わせたメニューを提案したり、旬の食材を使ったり、工夫しながら献立を考えます。
また、「食育」の観点から、地域で採れた食材を使用した郷土料理を献立に盛り込み、「地産地消」や「食文化の継承」に取り組む学校が増えています。


さらに、学校栄養職員の業務として、衛生管理も重要です。
調理を行う給食室や配膳環境の衛生管理を徹底することで、子どもたちに安全な給食を提供しているのです。
調理に関しても、決められた時間内に給食を提供できるよう、調理員への指示やサポートを行っています。

 

また、学校栄養職員の業務のひとつに給食だよりの発行があります。
給食だよりでは、季節の行事食をその由来とともに紹介したり、特別メニュー(よく噛むメニューなど)をレシピと併せて調理ポイントを伝えたり、各家庭に対して食の安全に関する情報を発信したりします。
給食だよりを通して、栄養士としての知識や献立に込めた思いを子どもたちやその家庭に伝えることも、学校栄養職員の大切な業務なのです。  

 

栄養教諭との違いは?

学校栄養職員になるには、管理栄養士・栄養士のいずれかの資格が必要です。

栄養教諭になるには、管理栄養士・栄養士のいずれかの資格に加えて栄養教諭免許が必要です。

 

 

学校栄養職員になるために、必要な資格は?

学校栄養士になるためには、まずは栄養士または管理栄養士の資格を取得しなければいけません。
栄養士の資格は、栄養士養成課程のある2~4年制の専門学校や短大・大学に通い、卒業と同時に取得することができます。
さらに、栄養士として所定の実務経験(1~3年)を積むことで、管理栄養士国家試験の受験資格を得ることができます。


また、管理栄養士の資格を取るには、管理栄養士養成学校(4年制専門学校・大学)に通う方法もあります。
こちらでは卒業と同時に栄養士の資格を取得でき、さらに実務経験なしで管理栄養士国家試験の受験資格も得ることができます。
そして、学校栄養職員になるには、公立学校であれば地方公務員として勤務するため、栄養士・管理栄養士の資格を取得した後に、各都道府県が実施する学校栄養士の採用試験を受験します。 

 

>栄養士とは
>管理栄養士とは

 

 

学校栄養職員に求められることとは?

学校栄養職員は、栄養バランスのよい給食の提供を通して子どもたちの成長を支えるとともに、日々の給食を「教材」として、何を、どれくらい、どのように組み合わせて食べるとよいのかを伝えます。

食べる力を育むことを「食育」といいます。
みなさんも、食育という言葉をよく耳にするかと思いますが、この食育はなぜ、いつから広まったのかをご存知ですか?

 

日本では、急速な経済発展に伴い、食を取り巻く社会環境が大きく変わり、大人だけでなく子どもにおいても食生活の乱れが見られるようになりました。望ましい食習慣の形成には、子どもの頃から「食」に対する意識を高め、「食」を通して生きる力を身につけることが重要である、という考えのもとに、平成17年に食育基本法という法律が制定され、食育が推進されるようになりました。

 

この食育を実践するための大きな役割を担っているのが、学校栄養士です。
学校栄養士としての仕事は、安全で栄養バランスのとれた給食を提供することだけではありません。どうしたら子どもたちが美味しく給食を楽しめるか、子どもに寄り添った献立作りをすることが求められています。

 

例えば、小学生のなかには、魚の臭いや味が苦手な子がいます。給食には魚のメニューがたくさんありますが、子どもたちが美味しく食べられるように、臭みを取るために下ごしらえでひと手間かけ、子どもが好むような味付けに調理するなど工夫されています。
このように子どもたちに苦手な食材も、下ごしらえや調理法、彩りに気を配るなどのちょっとした工夫で、子どもたちの食欲は増すものです。
まさに、ここは栄養士としての知識や技術が発揮されるところだと思います。
子どもたちが楽しめる給食を提供することで、子どもたちに食への興味を持ってもらうことはとても大切ですね。

 

 

育ち盛りの子どもたちへの食事を管理することは、その責任は重く大変なこともありますが、給食を通して、子どもたちの心と身体を健やかに育てる学校栄養士(学校栄養職員)という仕事、とても魅力的だと思いませんか。

 

 

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