2023.09.22
祝!優秀発表賞!岡本菜月先生に聞く食物アレルギーの未来
日本生物高分子学会で、管理栄養士科の岡本先生が表彰されました♪
京都栄養医療専門学校 管理栄養士科の岡本菜月先生が、
2023年度の日本生物高分子学会で優秀発表賞を受賞されました!
岡本先生は京都栄養医療専門学校で「生化学実験」や「食品学実験」などの授業を担当。
管理栄養士として、化学の視点から食品を研究する専門家なんです!
そんな岡本先生が、今回の学会で発表されたテーマは
「RT-qPCRを用いたGibberellin Regulated Protein(GRP)の発現解析」
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と、いうわけで、岡本先生に解説していただきました
Q:RT-qPCRって何ですか?
岡:特定の物質を検出するための方法です。少量の物質でもそれを増幅させることで、
検出しやすくすることができます。新型コロナ感染症のPCR検査も同じ原理を使っていますね。
Q:Gi…Gibbere…llin……Regulated….P…P…Pro…..
岡:Gibberellin Regulated Proteinですね。略してGRPとも呼ばれます
GRPは果物・野菜重症アレルギーの原因と考えられるタンパク質のことです。
Q:ありがとうございます。。で、今回の発表はどういうものだったのでしょうか??
岡:果実が成熟するにつれてGRPは増えていくのですが、
そもそもGRP自体が植物の内部でどのような役割を持っているのか、ということや、
GRPが増えるのを抑えることができないか、ということについて研究の成果を発表しました。
Q:なるほど!少しわかった気がします今回の成果は、今後どのような研究に発展していくのでしょうか?
岡:果物・野菜のアレルギーに加えて、ナッツのアレルギーも近年増加しています。
今回の解析でナッツ類にもGRPがあることがわかりました。
得られたデータはナッツ重症アレルギーの対応にも役立つ可能性があります
GRPが増える時期や、特に多い部位が分かれば、それを避けることで
アレルギー反応を防げるかもしれませんし、そもそもGRPが増えるのを抑える方法が分かれば、
GRPを持たない=アレルギーを引き起こさない果物・野菜が作れるようになるかもしれません
Q:おおおおお!食物アレルギーの未来を変える研究なんですね!
岡:つい最近、アレルギーの原因となる物質を取り除いた「たまご」が開発されました。
将来的には、果物・野菜・ナッツでも同じようなことを可能にしたいですね
京都栄養医療専門学校には、岡本先生をはじめ第一線で活躍する先生がたくさん!
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